青薔薇の至愛






「……ねぇ、朱ちゃん」


「ん?」


「私、私ね。……色気がほしい」


「……はい?」



このままじゃ、朱ちゃんの事が好きな子達に負けてしまう。


ただでさえ私ひとつ下で、朱ちゃんとクラスにも学年ですらも一緒になれないのに……。


朱ちゃんに彼女ができないよう見張ることが出来ないなら、せめて色気でも出して朱ちゃんを釘付けにしたい。



「ねぇ、朱ちゃん!色気ってどうやって出すの」


「……どうした急に。いらないだろ優には。
 つかまだ早い」


「でも欲しいのは欲しいもん」


すっごく単純思考だけど、グッとスカートを上げて短くしてみた。


朱ちゃんがビックリして目を見開いてる。



ちょ、ちょっと大胆すぎたかな?



……いやいや、お姉さま方には負けてられないもん。







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