青薔薇の至愛
話の途中で誤魔化すように朱ちゃんが私の首筋に顔を埋めてくるから、驚いて変な声がでる。
「なんだ今の可愛い声、超いいじゃん。」
「わーわー!朱ちゃん離れて、くすぐったいよー!!」
「むーりー」
朱ちゃんの冷たい唇がさっきから首筋に沿うように当たって、頭が今にも爆発してしまいそうなほど顔に熱が集中した。
そんな私の恥ずかしさなんかお構い無し、朱ちゃんは逃がさないようガッチリと手を掴んできて。
しまいにはソファに押し倒されるから、ついに心臓の音が飛んで聞こえなくなった。
「やっば、とまんね、どうしよう。」
「あ、朱ちゃん!!よく分かんないけど私が悪かったから許して??」
「お前って超無防備じゃん。
髪を乾かすとはいえ、俺に後ろを預けたのが悪い」
「なにがどう悪いか分かんないよ!」
「タオル一枚見て意識しないとでも思ったか、馬鹿め」
「んぐっ」