青薔薇の至愛




ペチペチと軽く朱ちゃんの腕を叩いてみるけど、まるで効いていない。


それどころか、朱ちゃんの私の腰に手を回すから、捲れた服の隙間から指が添えられ「ひっ……」と、やっと声がでた。


「朱ちゃん、起きて!
 なんで私のベッドにいるの!?」


「んー……&#*^^」


なに言ってるか分からないよ。


このままでは身が持たないから、体をくねらせ朱ちゃんの腕から脱出。


ふぅ……と一息つくと、朱ちゃんは急に失くなった温もりを見つけようと、目を瞑りながらシーツを触って探っていたけど。


無いことに気づいて、勢いよく目を開けた。




「優がいない」


「朱ちゃん……なんで私の部屋にいるの」


「いた。」



ベッドからおりて、仁王立ちしている私の姿を見て安心した朱ちゃんが、にへっと締まりのない顔で笑うから、胸がキュンって鳴って、朝から糖分を過剰に摂取した気持ちになる。






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