青薔薇の至愛
言いたくない……だって恥ずかしいし、言ったら絶対朱ちゃん怒りそうだもん。
私のベッドに腰を下ろす朱ちゃんが、ジッとこっちを見るから、上手い嘘を考える余裕もない。
「あ、朱ちゃん達は何するの?」
「んー?俺らはホストだよ」
「ホスト?!」
「女子の圧に負けて、決まってな。
男子の一部はやる気がない」
「朱ちゃんも……接客するの?」
「もち。遊びに来いよ、優なら客としてじゃなく、本気で口説いてやっから」
ケタケタ笑う朱ちゃんに、ムッと頬が膨れる。
ホストって……朱ちゃんが他の女の子達に指名されるってことでしょ?
決めたの女子って言ってたし、絶対朱ちゃんのホスト姿見たさに、乗り気じゃない男子達を巻き込んで決めたんだ……!
「朱ちゃん反対してよ~」
「寝てたら決まってたし、別になんでもよかったしな」
「朱ちゃんが他の子と一緒にいるとこ見たくないよ!」
「大丈夫大丈夫、彼女持ちはスキンシップなしの会話だけでいいらしいから」
「ほんと……?他の子に触らない??」
「優がいるのに興味ねーよ。お前には特別に色んな事してあげてもいいけど。」
「あれ、もうホストになりきってる?」
「どう見てもいつもの俺だろ、本音だよ本音」