青薔薇の至愛
耳元でボソボソ喋られる度に、くすぐったくて反応してしまう。
そんな私を見て面白がる悪魔な朱ちゃんは、カプッと耳を軽く甘噛みしてくるから、いよいよイタズラも過激になってくる。
「わーわー!!朱ちゃん本当にごめんね!!次からちゃんと言うから離して!!」
「んー……どうだろう。こういう事がある度次も絶対隠しそうだしな」
「だって、朱ちゃん過保護だからメイド服で接客なんて、絶対怒ると思ったんだもん」
「ほう、つまり優は絶対怒ると分かっていて隠し事したわけか。それってつまり、やましいことだと分かってのことだろ?
こんな短いスカート穿いて、許されると思ってんのか?」
ガッと朱ちゃんの手がスカートを掴むから、本気でやばいとその手首を押さえた。
「内緒にしてたのは謝るから、お願い手を離してっ」
「俺に見られて困る様なパンツでもないだろ。
あれだ、あれ。ひよこのパンツだろ。
お前が幼稚園の頃ーー……」
「昔話やめてよっ!!もうキャラクターものなんか穿いてないよ!」
「なにお前、まさかセクシーさを求め始めたのか?
おい、いつから人を誘惑するようになった」
「駄目だこりゃあ」