青薔薇の至愛





耳元でボソボソ喋られる度に、くすぐったくて反応してしまう。


そんな私を見て面白がる悪魔な朱ちゃんは、カプッと耳を軽く甘噛みしてくるから、いよいよイタズラも過激になってくる。



「わーわー!!朱ちゃん本当にごめんね!!次からちゃんと言うから離して!!」


「んー……どうだろう。こういう事がある度次も絶対隠しそうだしな」


「だって、朱ちゃん過保護だからメイド服で接客なんて、絶対怒ると思ったんだもん」


「ほう、つまり優は絶対怒ると分かっていて隠し事したわけか。それってつまり、やましいことだと分かってのことだろ?
 こんな短いスカート穿いて、許されると思ってんのか?」 



ガッと朱ちゃんの手がスカートを掴むから、本気でやばいとその手首を押さえた。



「内緒にしてたのは謝るから、お願い手を離してっ」


「俺に見られて困る様なパンツでもないだろ。
 あれだ、あれ。ひよこのパンツだろ。
 お前が幼稚園の頃ーー……」


「昔話やめてよっ!!もうキャラクターものなんか穿いてないよ!」


「なにお前、まさかセクシーさを求め始めたのか?
 おい、いつから人を誘惑するようになった」


「駄目だこりゃあ」





< 159 / 207 >

この作品をシェア

pagetop