青薔薇の至愛
「朱光さんに告白しただってーー!?」
告白して次の日の、学校での休み時間。
芽愛ちゃんと葉純ちゃんに、昨日の告白のことについて話すと、芽愛ちゃんが私の机を勢い良く叩きながらまるで一大事の様な大声をだす。
芽愛ちゃんの声で、じろじろとクラスメートが私たちに注目し始めるから、恥ずかしくなって教科書で顔を隠しながらヒソヒソと話し始める。
「め、芽愛ちゃん声大きいよ~」
「ご、ごめん。てか告白とか、やんじゃん優乃!!
あんたは男の中の男だよ」
「えっ、私女の子なんだけど……」
「優乃ちゃん、つまり彼氏持ちってこと??
いいな~、」
「えっとね葉純ちゃん実は……」
「返事もらってないの」と恥ずかしくなって小声で呟くと、二人は頭上にはてなマークを浮かべた。
「ん?んんん??告白がまだってどいうこと??
だって傍から見ると、そもそもこの二人付き合ってなかったの?て聞きたくなるくらい、優乃たち超距離近かったじゃん」
「優乃ちゃんの耳が取れて、返事が聞こえなかったとかじゃないの~?」
「葉純ちゃん……私の耳はちゃんとついてるよ、ほら」
葉純ちゃんに耳を見せると、「うんうん」と納得していた。