青薔薇の至愛







次の日の朝、昨日顔を見てないせいで朱ちゃん不足の私は、土曜日だけどいつも通り朝早くから朱ちゃんの部屋にお邪魔する。



「朱ちゃーん……朝だよ~」


「……」



すやすやと寝息をたてて安眠している朱ちゃんは、無防備だ。



「朱ちゃんってカッコいいけど、寝ている時は可愛いよね……」


「……」


私の言葉に反応するかのように、寝返りを打つ朱ちゃんの服が捲れ、うっすらと綺麗な腹筋が見えてしまった。



見ちゃいけない気持ちになって、あわあわと慌てる心と、唐突なラッキースケベに心臓がペンライトを振る。



だ、駄目だ……


昨日迫ってやるって意気込んだのはいいけど、朱ちゃんの色気にやられて、迫るに迫れない。


寝ててもガードが固いんだね、朱ちゃん!!



「そんなところが好きです!!」


「……あ?」


「……っ?!」



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