その瞳に黙らされる。
「美優が俺のだって、これでわかるようになった。」
「っ、見えちゃうじゃん...」
「じゃあこれ、貼ってあげる。」
彼はポケットから絆創膏を取り出して私の首筋に貼る。
「これで、お揃い。」
彼はいたずらで嬉しそうな、余裕の見える表情を浮かべる。
「しーっ。」
彼は私の目を見つめてまたそう言う。
いくつかの足音と高い笑い声がする。
彼は私の黙らせ方を知っている。
そのガラス玉みたいな、ガラス玉よりもっと綺麗な瞳で見つめられたら、私は溺れて彼に抗えなくなる。
もっともっと溺れてしまおうか。
彼の瞳がいたずらに笑う。
「俺らの関係は秘密、美優は俺だけのもの。
だから、しーっだよ?」