その瞳に黙らされる。


彼が耳から首へと手を少しずつおろしていくから、手が動く度に体の芯が何度も震える。



「ん、、 ふっ...」

「美優、口開けて。」



彼が唇を離した距離は数ミリだけ、話すと彼の唇が私に触れる。

彼はもう一度唇を重ねる。



私が微かに口を開けた瞬間を逃さず彼は口の中にあった飴玉を私の方へと移す。



彼の目が少し嬉しそうに細められると、唇は少し糸をひいて離れていった。



「食べていいよ。」



辻くんは私が口先にくわえたままの飴玉を私の口の中へとおしこんだ。

あまいあまいキスの余韻を消すように、際立たせるように、飴玉のサイダーの爽やかさが口の中に広がる。



「ん、」



首に唇が添えられて体の芯が全身までもを震えさせた。

自分の反応に1人で驚いていると強く吸われ、ちくりという痛みと強い震えが全身を駆け巡る。



首から唇が離れ、吸われた場所を1度舐められる。

彼は満足そうな表情で私を見る。

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