初恋物語~大切な君へ
第2章 プライベート
木梨家の昼下がり



今日は土曜日学校も休みで特に予定もなく
家でゴロゴロしていた。
暇だなぁー。
今日は美桜も予定あって遊べないって言うし…
ポテチ食べながらテレビでも観ようかな。
私は自分の部屋を出て1階のリビングに
向かった。
リビングに着いた私はおやつ入れの棚を漁ってポテチを探していると…


「雫そんなんばっか食べてると太るぞ。」


「兄ちゃん!」


私の兄、木梨優馬は私と同じ高校に通う
高校2年生。
私の自慢の兄ちゃんは誰にでも好かれる
優しいけどちょっぴりイタズラ好きの
カッコイイ兄ちゃん。
ルックスも背が高く黒髪でゆるくウェーブのかかってる美髪である。




「太るは余計だよ!」
「今日兄ちゃんも家にいるんだ。」





「うん予定なくなったからな。」
「それにしても暇だよな。」
「母さんも父さんも仕事で家にいないし。」



「私も今日、暇だから」
「ポテチ食べながらテレビ観ようかと。」




雫…暇なのか…
久しぶりに雫独占したいなぁ。
美桜も今日はいないみたいだし、
たまには2人で出かけたいと思っていたからチャンスかもな。




「雫。」



「ん?」





「今から兄ちゃんと出かけるか?」




「えっ!?」
「今から?準備何もできてないよ。」

兄ちゃんとお出かけかぁ!
久しぶりだなぁ。
でもどこに出かけるんだろう。


「準備しておいで待ってるから。」



「でも兄ちゃん」
「出かけるってどこへ?」




「松原周辺をウロウロしようかと」
「思ってるけど。」




「松原って最近新しいパンケーキ屋さん」
「出来たよ!」


「じゃ、そこ行くか!」



「うん!」
「それじゃ今から準備してくる。」

そう兄ちゃんに伝えて私は再び
自分の部屋へ戻って、出かけるしたくを
する。
< 11 / 155 >

この作品をシェア

pagetop