初恋物語~大切な君へ

「なぁ、颯太この小学校と中学の」
「卒アル見て良いか?」



「別によいけどなんも面白いのも」
「ないぞ?」




「いやいや、金持ちと言う学校だけで」
「面白いよな!」
「どんなリッチな学校生活なのか(笑)」
「圭介もそう思うだろ?(笑)」


「俺は別に颯がその時その学校で」
「楽しんで学校生活送れてたのなら」
「それだけで良いんじゃないと」
「思うけど。」



「圭介…お前優しいなぁー!」
「俺の事好きか?(笑)」




「はあ?!ちょっと!くっつくな!」



「吉川君と圭介君ジャレてるね(笑)」


「そだね(笑)なんかこんな感じの空気間」
「良くて私、好きだなぁ!」
「こうしてみんなが笑い合ってるの」
「ずっと続いて欲しいなぁって。」




「雫、続くに決まってんだろ!(笑)」
「俺らはずっと仲間だ!」
「高校卒業しても大学行っても、」
「社会人になってもどんな事が」
「起きたとしても必ず俺達は仲間だ。」




「颯…すごく嬉しい事言ってくれて」
「ありがたいんだけどちょっと」
「そろそろ離れろ(笑)」



「あっ、ごめんごめん圭介(笑)」




「ふふ♪」
「近藤君と颯太君も本当仲良しだね!」



「仲良しだからこそ同じ物や人を好き」
「になってしまうんだけどな(笑)」
「なっ圭介?」


「あっ…うんそだな。」



「ちょっと!颯太も圭介も俺も仲良し」
「だろ!?」
「俺泣くぞ?(笑)」



「慎吾も仲良しに決まってんだろ!(笑)」
「泣くな泣くな(笑)」



「泣いてねぇーし(笑)」
「冗談だし(笑)」



「ごめんみんなちょっと待ってて。」
「後藤さん忙しそうだから俺、」
「お茶菓子持って来るわ。」
「雫ごめん手伝ってくれる?」




「あっ!うん!もちろん!」



「ほらおいで。」


俺は後藤さんが忙しいから自分の客の事は
自分でしようと思い言ったがもうひとつ
の理由は俺が雫不足からである。
そろそろ雫に触れたくてたまらなくなる。
限界にまできていた。
俺は雫の手首を繋ぎ雫と一緒に自分の部屋を出た。



「後藤さん。」



「颯太様、雫様!」
「どうなされましたか?」
「今からお茶菓子を持って上がろうと」
「思いまして。」



「後俺らで運ぶから後藤さん」
「そろそろ洗濯物取り込む時間だろ?」
「そっち行って来て良いよ。」



「そんな!颯太様に運ばせるのは…。」



「大丈夫だよ。」
「俺が運びたいんだ(笑)」
「だから後藤さんお願い。」



「颯太様のお願いでしたら…」
「お言葉に甘えさせて頂きますね。」



「うん!」
「後は任せておいて!」



「では、失礼致します。」




後藤さんが頭を深く下げてリビングから
出て行った。
これでやっと雫と2人きり…。
雫は目の前のテーブルに置いている
お茶菓子を手に取り持って行こうとするのを俺は止めた。




「雫待って!」


「えっ!?」
「颯太君お茶菓子持って行かないの?」



「その前に一旦お茶菓子もう一度」
「テーブルに置いてくれる?」



「う…うん。」
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