初恋物語~大切な君へ
「こらこら2人とも俺の彼女に」
「集らない!(笑)」
「それよりもどら焼きとドリンク」
「選んで。」
「木梨と長谷川に先選んでもらう。」
「そだな!女性優先で♪」
「颯太君、増田君、近藤君ありがとう。」
「みんなありがとう♪」
「お言葉に甘えて雫選ばせてもらお?」
「そだね♪」
「雫どれにする?」
「私どら焼きは抹茶クリームで」
「ドリンクは紅茶。」
「私はどら焼きはチョコクリームで」
「ドリンクはミルクティーかな。」
「颯太君、近藤君、増田君お待たせ。」
「圭介と慎吾先選んで良いよ。」
「俺残ったやつで良いから。」
「それじゃ俺はどら焼き抹茶クリーム」
「ドリンクはコーラ。」
「慎吾は何すんの?」
「俺は、どら焼きは粒あんで」
「ドリンクはカフェオレ。」
「颯、本当残ったやつで良いのか?」
「ああ!どれも美味しいから」
「どれでも良かったんだよ。」
俺は残りのどら焼き白あんのドリンクは
紅茶を手に取った。
そしてみんなで美味しく後藤さんの手作り
どら焼きを食べ終え、部屋でまったりと
話しをしながら時間があっという間に過ぎ
日が暮れ始めていた。
「あの、私ちょっとそろそろ帰るね。」
「今日お母さん早く仕事から帰って」
「来るからお手伝いしないとなの。」
「兄ちゃんはバイトだから遅くなる」
「だろうし。」
「私もそろそろ帰ろうかな。」
「それじゃ俺達も帰るよ!」
「わかった。」
「明日から授業も始まるからな(笑)」
「早く帰ってゆっくりしなきゃだな(笑)」
「あっ、雫家まで送ってくよ。」
「颯太君いいよいいよ!」
「美桜もいる事だし美桜と帰るよ♪」
「それに後藤さん忙しいそうなんだし」
「様子見てあげて。」
「ちゃんと無事に帰れるか?」
「大丈夫だよ♪」
「ちゃんと帰ったらLINEするね!」
「颯太はすっかり彼氏化してるな(笑)」
「心配するその気持ちめちゃくちゃ」
「わかるわー。」
「彼氏化してるじゃなくちゃんと彼氏」
「なんだよ!(笑)」
「そうだったな!」
「雫、それならちゃんとLINE入れてな。」
「もちろん!」
こうして私と美桜、近藤君、増田君は
颯太君の家を出て駅まで向かい電車に乗った。
増田君だけ駅のホームが反対だったので
駅の改札口で別れた。
「今日楽しかったね!」
「吉川君の家最初見た時は豪邸すぎて」
「驚いて腰抜けそうだったよ。」
「私も(笑)」
「少しの間言葉が出て来なかったもん。」
「俺も最初、ツレになって初めて」
「颯の家行った時そうだったよ。」
「今は慣れたけどな(笑)」
「慣れるのかな(笑)?」
「彼女なんだから慣れなくて」
「どうするの?(笑)」
私が雫にそう話し、たまたま圭介君の顔が
目にはいる。
すると圭介君は雫の横顔を愛おしそうに
見つめていた。
だけど、当の本人はそれに気付かず私に
話しかけている。
そして私は圭介君に少しでも良い時間を作ってあげたくなりある行動に出ることに
した。
「あっ!」
「「えっ!?」」
「長谷川どしたんだよ?」
「美桜なに?どうしたの?」
「私ちょっと次の駅で降りるね!」