初恋物語~大切な君へ

「ありがとう圭介…話してくれて。」
「きっと、思い出させてしまったよな。」



「まぁ、俺も協力出来る事はするよ。」
「大事なツレだからな。」
「颯は俺ができなかった事をやり遂げろ。」
「俺からはそれだけかな。」



「おう!」
「任せろ!全力で守る。」


「圭介、そもそもなんで木梨さん」
「イジメられてた?」
「女子からの妬み?可愛いから。」


慎吾が先に言ってくれていた。
すごく疑問に思っていた事を。



「本当か嘘かは分からないが」
「木梨さん、中学2年の時にある同じ」
「学年の1番人気男子生徒から告白」
「されたみたいで、木梨さんその返事」
「断ったみたいで…それに逆ギレした」
「男子生徒は学年中広まるように」
「木梨に振られたしかも俺の気持ちを」
「踏みにじった。」
「とか言ったり、国語の先生とデキて」
「汚れてるとか色々なこと言われて」
「いたと思う。」
「男子からも女子からも無視されてさ。」
「噂とか悪口の次は本格的にイジメ」
「られていたと思う。」
「その当時のクラスの女子いわく」
「上靴に砂を大量に入れられてたり」
「どこから入手したかは分からないが」
「出会い系サイトみたいな掲示板に」
「写真やメールアドレスなど載せられて」
「たらしい。」
「木梨さん、2ヶ月後には不登校に」
「なってた。」
「俺が知ってる事はそのぐらいできっと」
「まだまだ色んな事されてたと思うと」
「今でも腹が立つよ。」
「自分の情けなさにも…なんであの時」
「勇気を出してイジメを止めてやれ」
「なかったのかと…。」



俺は既にものすごく腹が立っている。
ふざけんじゃねぇよクソ男子。
フラれたからってそれを言いふらして悲劇のヒーローみたいになってさ、
その学校の奴らも奴らだよ…見て見ぬふりして。
きっと木梨さん想像以上に辛かったと思うし、俺ら以上に本人が1番ムカつくよな。
2度とこんなことになってはならない。
俺が必ず木梨さんの事守って見せるし、
幸せにしてやりたいと改めて決意が固くなる。



「圭介…」


「ん?」


「中学時代の圭介に1発殴っていいか?」
「あの時少しでも木梨さんに話しかけて」
「いたら少しでも心救われたんじゃ」
「ないかって考えるとさ、どうしても」
「中学時代の圭介のヘタレにムカついて」
「てさ。」


「颯ならきっとそーゆと思ったよ。」
「俺も逆の立場なら同じ事言ってるし。」



「圭介ごめん…!」



ドカッと鈍い音が一瞬にして空に飛んでった。
俺は圭介を1発右頬にパンチをくらわせて
、その後圭介は反動で後ろに倒れていた。
そして俺は倒れたいた圭介を起き上がらせて謝った。



「圭介ごめんこうでもしないと」
「苛立ってさ、俺圭介や慎吾が」
「大好きだから本音でいきたいんだよ。」




「俺も慎吾も同じ気持ちだ。」
「だから俺も隠さず話したし。」
「颯が謝る事じゃない。」


「ありがとうな。」
「んでな本題なんだが今日、俺帰り」
「木梨さんと帰ろうと思う。」
「友達申請してくる(笑)」



「お前行動早いな(笑)」
「俺、今の彼女の時中々すぐに」
「アクション起こせなかったから」
「尊敬するぞ。」




「颯、慎重にな。」
「早とちりしたらダメだぞ。」



「わかったよ!」
「あっ、2人ともこっそり来るなよ。」


こうして作戦会議は終わり各自クラスに散らばった。
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