初恋物語~大切な君へ
私の睡魔は颯太君に話しかけられたお陰と
、先生の注意の呼びかけによって取れた。
そして颯太君は少し横流しの目で後ろの
私を見ている。
そして、口角を少し上げ。
それがすごくかっこよくて男の子なのに
どこか色気を漂わせている。
本当この人にはドキドキさせられっぱなし
で困る。
そんな気持ちが私の脳内を活発に
させながら5限目、6限目はいつの間にやら
終わっていた。
6限目が終わりホームルームも終わり
今日も平和に学校が終わって私は
ホッと胸を撫で下ろした。
キーンコーンカーンコン
「しーずーく!」
「ぅわっ!美桜!」
「急に後ろから抱きつかないで!」
「びっくりしちゃうでしょ?」
「雫ごめんね!」
「でも今日私、委員会で雫と帰れない」
「から寂しくなっちゃって(笑)」
「それに今から委員会に出るパワー」
「を貰おうと思ってね♪」
俺は雫と美桜ちゃんのやり取りを見ていた。
あー美桜ちゃんが羨ましい。
女の子同士の友情って本当こーゆ時すごく
羨ましく思える。
俺も雫をギュッて抱きしめたい。
まだおんぶとお姫様抱っこくらいしかしてないし…。
今すぐにでも抱きしめたいけどきっと雫は
困惑するだろうし。
ちゃんと雫には俺が本気で愛してるからこそ簡単に抱きしめたりとかその場の流れで
したくない本気なんだってわかってもらえるように努力をするんだ。
こんな俺…本当初めてだよ。
雫パワーすげぇ…。
自分で自分を褒めてぇ。
「2人とも見てて微笑ましいね!」
「俺も家の会社手伝い頑張れるよ。」
「あっ、そっか今日颯太君も帰れない」
「んだった。」
「増田君は今日は彼女とデートって」
「言ってたっけ?」
「そっ。」
「近藤君はいつもみんなと集まらない」
「時は1人で帰ってるもんね。」
「うん。」
「だから、雫はちゃんと家に早めに」
「帰りなよ。」
「俺ら心配だからな。」
「うんわかった。」
「2人ともありがとうね。」
「無理しないようにしてね。」
「ありがとう雫。」
「雫、ありがとう。」
「じゃー私はそろそろ委員会行くね!」
「あっ、俺も迎えもう来てるみたい」
「だから行くね」
「2人ともまた明日。」
2人は教室を出てった。
私もカバンに教科書を詰めて帰る支度をする。
すると私は担任の先生の忘れ物に気付く。
それと同じタイミングでクラスの女子1人が先生の忘れ物に気付いていた。
「「あっ…」」
「木梨さんも気付いてたんだ。」
「あっうん。」
「先生自分のノート忘れてるね。」
「私、もう帰るからついでに」
「職員室行って渡してくる!」
「木梨さん良いの?」
「でもいつも何かと頼まれごとして」
「引き受けちゃってるし…木梨さん。」
「私行くよ?」
「大丈夫だよ!」
「今日何も予定もないから」
「私行ってくる。」
「気遣ってくれてありがとう!」
「ふふ♪」
「木梨さんって本当雰囲気変わったね!」
「前はみんなに敬語で一線距離を」
「置いてて、近寄らないでって感じ」
「のオーラ出してたけど今はないね。」
「吉川君と仲良くなって変わった感じ」
「がする。」
「とても良い事だと思うし、」
「私、今の木梨さん好きだよ!」
「へっ!////」
「なんかそんな風にクラスの」
「女の子に言ってもらえるなんて」
「思ってなかったからすごく嬉しい。」
「ありがとう。」
「改めて木梨さんよろしくね!」
「うん!」
「それじゃ私はノート届けてくるね!」
「また明日学校で!」
「またね!」
私は気分最大級のまま教室を出た。
あんな風に言ってもらえる時が来るなんて
考えていなかったし、まさかクラスの女子から褒められるなんて思ってもみなかった。
確実に私…前に進めれてる。
嬉しくてたまらないや!