初恋物語~大切な君へ
「圭介、お前いつから雫とそんな」
「に仲良くなった?」
最近思う事がある。
圭介は最近雫との距離が近くなった感じがする。
まぁ、中学で委員が一緒だったからそりゃ仲良いわな。
「この間みんな用事で帰れなかった時」
「たまたま木梨が1人で帰ってて」
「一緒に帰る時に図書館寄るって」
「木梨言ったから図書館行ってたくさん」
「本の話しをしてからだけど。」
「同じ趣味だから仲良くなるのは」
「自然の流れだろ?」
「そうだな!」
「まぁ、俺の大切な人達が仲良くなる」
「事は良い事だな!お互い友達として。」
「ねぇ、そー言えば優君は来年」
「3年でしょ?進路はもう」
「決まってるの?」
美桜の質問に確かにっと思った。
兄ちゃんから進路の話し聞かない…。
「俺、東京の大学行くよ。」
「えっ!兄ちゃんそんなの」
「聞いてないよ!」
「そうだよ…なんで東京なの。」
「こっちの大学じゃダメなの…?」
「俺、建築の勉強したいんだ。」
「東京に建築を特化した大学あるから」
「そこに行こうと思う。」
「でも兄ちゃんそうなったら家は…」
「家は出る…東京で1人暮らしする。」
「それまでに色々やる事あるからな。」
「決着つけないといけない事もあるし。」
「そんな…。」
美桜…すごく悲しい表情をしている。
きっと兄ちゃんが本当に大好きなんだね。
だけど兄ちゃん…想い人いるって言ってたし…どうしょう。
美桜ちゃんと気持ち伝えた方が良いよ。
来年の春には兄ちゃんいなくなる。
言わないままとか絶対後悔する。
まずは美桜が本当に兄ちゃんが好きなのか
聞かなきゃ。
今日の夜に電話で聞こうと私は決めた。
「まぁ、そこの大学に受かればの」
「話だが…。」
「まぁ、長期休みの時は帰ってくるから」
「美桜、そんな寂しそうな顔すんな。」
「優君絶対帰ってきてね。」
「あぁ。」
「みんな、ピザ冷めちゃう前に食べよ!」
そう言って美桜は少し無理のある笑顔を
見せた。
それがすごく歯がゆい。
私、美桜を応援したい。
「そっ!そだね!」
「あっ、ピザ食べたらバースデーケーキ」
「出すからね!」
「雫が作ったの?」
「颯太君そうだよ、私と兄ちゃんで。」
「だから先に来てたんだな。」
「美桜の特別な日だから」
「めちゃくちゃ頑張ちゃった(笑)」
「雫本当私の為にありがとう!」
「ずっと親友だからね♪」
「当たり前だよ!」
「私と美桜はずっと親友なんだから!」
「良いね、女子の友情。」
「木ナッシーと長谷川さんの友情は」
「本物だって見ててわかるもん。」
「慎吾俺もそれ思ってた!」
「だろ?颯太(笑)」
「木梨、シーフードのピザ残り1枚」
「あるけどいる?」
「えっ?いいよいいよ!」
「その1枚近藤君のじゃん。」
「俺もういらないから食べて良いよ。」
「ほら…」
「ありがとう。」
こうして私達は美味しく全てのピザを
食べ終えた。
次はいよいよ美桜をお祝いする時間がきた。
「それじゃそろそろ美桜をお祝い」
「しようよ!」
「そうだな!」
「長谷川さんの素敵な誕生日になる」
「ように俺のアカペラ披露するぜ(笑)」
「ハイハイその冗談はいらないから。」
「圭介~なんだよ~そんな冷たく」
「言うなよ(笑)」
「圭介の言う通りだよ(笑)」
「慎吾は音痴だからな(笑)美桜ちゃん」
「ビックリさせてしまうよ。」
「颯太まで~(笑)」
「まぁ、冗談だけどな(笑)」
「ふふふ♪慎吾君面白い(笑)」
「ありがとうね♪」