初恋物語~大切な君へ
「なぁ、新井さんそんな事してたら」
「男子に嫌われるよ。」
そう言ったのは圭介だった。
「木梨さんは本当あんた達と比べて大人」
「だよな。」
「きっと木梨さん、嘘分かってて」
「OKしてくれたんだと思うよ。」
そっか圭介は木梨さんと同じ中学だったけ
。
だから木梨さんのことどんな性格なのかわかるのか。
それに圭介は間違った事してる人や
曲がった性格の人みるとつい声にだして
本音言っちゃう癖あったんだった。
でも圭介の言う通りだ。
「ごめん圭介、慎吾」
「俺、学校戻るわ…忘れ物したの」
「思い出した。」
「あと、木梨さん大丈夫か見てくる。」
「了解」
慎吾は驚きながらも了解した。
「わかった」
圭介も淡々とした表情で了承した。
「え~なんで忘れ物なら明日でも良い」
「じゃん!」
「それに木梨さんもう帰ってるかもよ」
「あの子出来る子みたいだし」
「あっさり用事済ませちゃって」
「クレープ食べに行ってるって!」
「そうだよ新井さんの言う通りだよ」
「それに颯太君、私に約束したじゃん」
「この後2人で遊ぼうって」
「あっさり用事済ませちゃって帰ってるか」
「どうかは行って確かめてから帰る。」
「もしさあ、自分が木梨さんの立場に」
「なったらどう思う?」
「せっかくクレープ屋さん大好きな」
「友達と行く予定で用事変わってって」
「言われてあっさりOKできる?」
「もう少しさあ、人の気持ち考えなよ」
「新井さん。」
「なっ!なんでよ…。」
「あと、岩井さん2人で遊ぶのは」
「叶えてあげれないわ」
「ごめんね。」
「それじゃ。また学校で。」
俺はテーブルの上に5000円置いて
ダッシュでカラオケを後にし、
学校へ向かった。