初恋物語~大切な君へ
優君からのプレゼントを開けると、
そこには雫と同じく花柄をモチーフにされた定期入れだった。
大きな白色の花柄の裏に定期を入れるスペースが付いていてカバンにも付けれるようにピンクゴールドのチェンに小さな白の花のモチーフも付いていた。
「優君ありがとう!」
「私、定期入れ欲しかったの!」
「しかも私の大好きな花柄。」
「優君、なんで私が定期入れ欲しがって」
「たのわかったの?」
「いつも駅で改札通る時見てた。」
「優君見ててくれたんだ///」
美桜~やっぱり兄ちゃんの事好きなんだね!
可愛いすぎる!
頬が赤らめる美桜の姿は本当に恋する女の子になっている。
もう、これは確定だよ!
兄ちゃん、美桜の気持ち気付いてあげてと
叫びたくなる気持ちでいっぱいになったけれどそれは堪えた。
「あっ、うん…。」
「美桜が喜んでくれたから良かった。」
「優君、ありがとう!」
「嬉しい!」
「美桜♪良かったね!」
「美桜ちゃん、俺達からもプレゼント」
「あるんだぁ。」
「えっ!本当!?」
「颯太君達ありがとう!」
「はい、これ3人から。」
俺達3人は美桜ちゃんに少し大きめの四角い箱を渡した。
中身はアロマディフューザーだ。
海をイメージしている作りになっていて
細長い円形状の形の陶器で色は青と水色のグラデーションになっている。
そこには魚達の絵があしなわれている。
事前に雫に美桜ちょゃんがどんなのが
今欲しいか調査してくれていた。
そのお陰で俺達は日程を決めて3人で
ショッピングモールに行き無事プレゼントを買う事ができた。
「開けるね♪」
「えっ!すごーい!」
「アロマディフューザーじゃん!」
「これ、ずっと欲しかったの!」
「雫に聞いてみんなで選んだんだ。」
「美桜良かったね!♪」
「本当みんなありがとう!」
「私、今までの誕生日で1番幸せだよ!」
「喜んでくれてなによりだよ!」
「雫が作ったケーキもすごく美味しい!」
「美桜が好きな果物いっぱい詰め込ん」
「だんだよ♪」
「雫は本当将来良いお嫁さんになるね!」
「颯太君も近藤君もそう思わない?」
「おっ!お嫁さん!?」
「そんなん全然まだまだだよ(笑)」
「俺は美桜ちゃんの言う通り良い」
「お嫁さんになると思うよ!」
「圭介もそー思うだろ?」
「うんそう思う。」
「優しい奥さんになりそう。」
「ちょっと!」
「みんな!話し進めないでよ!」
「雫はまだまだ子供だ。」
「嫁なんてまだまだ先で俺が許さない。」
「ちょっと兄ちゃん!?」
「優君、雫冗談だからね!」
「そんな慌てないでよ!」
「美桜、冗談でもそーゆ事は」
「言わないように…。」
「優君…ごめんなさい…。」
「ちょっと!兄ちゃん!」
「美桜は別に冗談で言ってるんだから」
「良いじゃん!」
「なんでそんな事で兄ちゃんが怒るの!」
「怒ってねぇーよ!」
「じゃなんでそんなムキになってんの?」
「雫にはわかんねぇーよ。」
「俺の気持ちが…。」
「まぁーまぁー」
「木ナッシーもお兄さんも落ち着いて。」
「美桜りんの誕生日なんだから楽しく」
「しようよー。」