初恋物語~大切な君へ
「そうじゃなくて、なんか」
「おっとりしてるイメージだから」
「こう、テキパキしててすごいなぁって」
「好感もてたんだよ!」
「なんか照れる…///」
「ありがとう。」
雫は照れながら洗い物をテキパキとこなしている。
その横顔がとても新鮮でつい、俺は妄想してしまうのだ。
将来雫が俺の奥さんになったらこんな感じなんだなぁって。
俺の奥さんになってくれたら良いなぁって
心から思う。
きっと毎日が楽しいだろうな…
いつか子供もできてさ朝、雫が子供を起こして雫はそのまま朝ご飯の用意して、
俺が起きる時間になると子供が起こしにくるとか。
もうそんなの幸せの絶頂だな。
そうなる為にはまだまだ試練があるけれど
いつかそうなると良いなぁと思う。
「颯太君、後これすすいだら終わりね。」
「OK。」
「木梨!こっちも終わったぞ。」
「ありがとう!」
「今テーブル拭きに行くね!」
「颯太君そこ頼むね。」
「任せとけ!」
「近藤君、増田君ありがとう!」
「雫、本当テキパキすごいね♪」
「私にはできないや(笑)」
「そんな事ないよ!」
「美桜のが器用にこなすじゃん!」
「そうかな?」
「でも雫に褒められたから調子乗ろ(笑)」
「乗っちゃえ!(笑)」
「あっ、もう18時半じゃん!」
「そろそろ帰らなきゃ!」
「俺達もそろそろ帰ろうかな。」
「今日はみんな本当ありがとう!」
「プレゼントも大切にするね!」
「こちらこそ今日は楽しかった!」
「美桜ちゃんまたね!」
「うん!」
「颯太君や圭介君、慎吾君もありがとう」
「超楽しかった!」
「また学校でね!」
「それじゃお邪魔しました!」
こうして美桜の誕生日会は無事に終わり、
良い誕生日会になったと思う。
仲間って良いなぁと今日しみじみ思って
さらにこれからももっとこのメンバーと
沢山過ごしたいと思った。
私は颯太君達とも別れ、あっという間に
家に着いて夜美桜に電話する為、用事を
早く済ませていた。
「美桜に電話しなきゃ。」
「トゥルルル」
「トゥルルル」
「わっ!」
私は美桜に着信履歴から電話をかける為、
スマホを手に持ったと同時に電話が鳴り響く。
相手は颯太君からだった。
私はそのまま颯太君からの電話を出る事にした。
なんだろう…。
「はい。」
「雫?」
「颯太君どうしたの?」
「うん…声が聴きたくなった。」
「なっ!////」
本当…この人はなんでこんなサラッと
そんな言葉を言えるのだろう。
いつもいつも不意打ちすぎて心臓持たないよ…。
「あのさ、今月クリスマスあるだろ?」
「うん…。」
「一緒にクリスマス過ごさないか?」
「えっ!?私と?」
「うん…雫と2人で…過ごしたい。」
どどどうしょう!!
颯太君からクリスマス誘われちゃった!
私、今めちゃくちゃ嬉しい…。
だけどどうしょう…なんて言えば良いの?
異性に誘われた事なんてないから
どう返事したら良いの?
素直にクリスマス一緒に過ごしたい事
言えば良いのかな?
待って!身体中がドキドキする。
「雫…やっぱり駄目か?」
「もしかしてもう先約入ってる?」
「25日は入ってないよ!」
「私も…颯太君とクリスマス過ごしたい」
「です…////」
言っちゃった…わぁーーー!
恥ずかしすぎる!
私、当日ちゃんと颯太君と喋れるのかな…。
そもそもそれまでに学校の時とかどう接すれば良いの?////