初恋物語~大切な君へ
「そんなに笑わなくてもー。」
「だって、それだけ私はハンバーグが」
「1番食べ物の中で大好きなんだから」
「もうこれはどうしょうもないの。」
「わかったから(笑)」
「そんなムキになるなって。な?」
「ムキになんてなってないよ♪」
「あはは♪本当今日楽しい!」
「それは良かった!」
「もう着くよ。」
「あそこだから。」
「楽しみ!」
「ハンバーグ♪」
「木梨ここだよ。」
「入ろう。」
「うん!」
私達は店員さんに誘導され席に座る。
辺りを見渡すと家族連れや恋人や
友達同士など色々なお客さんが
ハンバーグを美味しそうに食べながら
クリスマスイヴを堪能している。
「木梨メニュー。」
「ありがとう。」
「ここサラダー、スープ、ライス」
「おかわり自由だから。もちろん無料!」
「えっ!?無料なの!?」
「サービス良すぎない?(笑)」
「だろ?」
「しかも本当ここのハンバーグ絶品」
「なんだよ。」
「後、コンスープも美味い。」
「ますますお腹空いてきちゃった(笑)」
「何しようかすごく迷う!」
「近藤君は何するの?」
「俺はおろし大根ハンバーグに」
「おかわりセットつけるかな。」
「美味しそう!」
「それが1番オススメ?」
「うん。」
「何種類か食べてきた中で1番美味い。」
「おろし大根ハンバーグのタレが」
「ハンバーグに良く染み込んで」
「サッパリして美味いんだよ。」
「それじゃ私も近藤君と同じメニュー」
「にする!」
「自分の食べたい物頼まなくて」
「良いのか?」
「近藤君の話し聞いてたら」
「おろし大根ハンバーグが食べたく」
「なっちゃったの♪」
「それなら良いんだ。」
「じゃ頼むよ?」
「うん!」
店員さんを呼んで無事2人分のハンバーグを頼み一息つく。
私はふと思った…近藤君って綺麗な顔立ちだなぁと。
大人っぽい…落ち着いた雰囲気で切れ長の目をしていて、本当眼鏡が良く似合う。
中学の時も大人ぽい印象だったけど更に
磨きがかかっているんじゃないかなぁと
勝手に思ってしまう。
颯太君と近藤君は学校No.1と2のイケメンと呼ばれるているが納得がいく。
増田君もすごくモテるし…彼女大変だろうなぁ。
そう思うとすごい人達と私、友達じゃない?
なんか今更だけど本当私なんかがその
グループに居て大丈夫なのかな?
「木梨、なんか俺の顔ついてる??」
「木梨!おーい!」
「あっ!ごめん!」
「ちょっと考え事してた!」
「俺の顔見ながら?(笑)」
「ごっ!ごめん無意識に見てた!」
「なんで俺を見てたの?」
「へっ!///」
「それは、綺麗な顔立ちしているなぁ」
「って思って…。」
「なんだそれ(笑)」
木梨はハンバーグを頼み終えてから何故か
俺の顔を見ている。
あまりにも突然の事で俺はまた、心臓の鼓動が早くなり始めた。
少しは俺にも興味持ってくれたって事なのか?
それにしてもこんなにも恥ずかしくなるんだな俺…。
このままじゃ俺の心臓が壊れそうな気がしたので木梨に問いかけたけれど返答がない。
俺は再び木梨を呼んだそしたらようやく
気が付いた。
そして木梨は言う…俺の顔が綺麗な顔立ちしているなぁっと。
そんな不意打ちに言われたらまた心臓が壊れそうなくらい早くなる。
「ねぇ、近藤君って学校No.2の」
「イケメンて言われてるでしょ?」
「それにモテるし、告白だって」
「入学してもう結構されたでしょ?」
「なのにどうして全部断ってるのかな」
「って思って…。」
「その事か…。」
「なんでだと思う?」
俺は逆に質問してみた。
なんで木梨はそんな事気になったのだろう。
もしかして少しでも俺にチャンスあるのならこんな最高な事2度とないだろう。
だって、木梨は颯の事が好いているから…。
だけど、俺の所にももし、少しでも
気になる気持ちがあるのなら…。
「なんでだろう…。」
「もしかして女性が苦手とか?」
「それならこうして木梨と友達に」
「なってないよ。」
「あっ、言われてみればそうか。」