初恋物語~大切な君へ
「教えようか?」
「うん!」
「そんなに俺の事が気になる?」
「不思議に思っただけだよ!?」
「ふーん。」
「じゃ、教えてやるよ。」
「俺、好きな人いる。」
「そうなの!?」
「それで告白とか断ってたんだね。」
「そっ。」
「だけど、その子は別の男性が好き」
「でその子は知らないだろうがきっと」
「その好き男性と両想いだと思う。」
「だけど少し最近状況が変わって」
「きててさ。」
そう俺は話しを進めていた所、
頼んでいたハンバーグがきた。
そして俺と木梨はそのままハンバーグを食べながら話しの続きに戻った。
「近藤君。状況が変わってきたって」
「どんな感じに変わったの?」
「その子さぁ、最近俺の事に興味を」
「持ち始めてる感じがして…。」
「もしかしたら頑張ればチャンスあるの」
「かもって自惚れてしまうんだ。」
「だけど結論で言うと俺が好きな子は」
「俺の知り合いの人を好きで、相手も」
「さっき言ったように好きだから両想い」
「なんだ。」
「だから同じ人を好きになってしまって」
「さ…。」
「えっ…じゃその知り合いは近藤君が」
「その子を好きになった事を話して」
「ないの?」
「話してないよ。」
「お互い両想いの事も俺がその子を好き」
「になったのも俺だけが知ってる状態」
「で、俺がその子を好きになったのも」
「知り合いからその子を好きって聞いて」
「からの後だから言いにくくて。」
「後、俺その子の事昔1度諦めた子で」
「もう完全に諦めたと思って知り合いの」
「事応援してたんだけど、その子と一緒」
「に絡むようになって昔の恋は終わって」
「なかったんだと自覚したんだ。」
「話し聞いてると結構複雑だよね。」
「だけどその知り合いにちゃんと」
「俺も好きなんだって言った方が良い」
「し、近藤君もそのチャンスあるの」
「なら頑張ってみて良いと思うよ。」
「人を好きになることって悪い事じゃ」
「ないし、同じ人好きになってしまった」
「のならお互い精々堂々とアタック」
「して良いと思う。」
「そっか。」
「なら、俺今日の夜にでもその」
「知り合いに俺の気持ち伝えて」
「精々堂々と戦うよ。」
「前にもその知り合いにも言われたんだ」
「隠し事はなし、もし同じ人好きに」
「なったら正直に言えって…。」
「精々堂々と勝負だって言われた。」
「なら尚更ちゃんと言わなきゃだね。」
「うん。」
「俺、そいつのことも大事だから。」
「木梨、その子に気持ち伝えたらさ」
「その子どう俺の事もちゃんと見て」
「くれると思う?」
「困ったりしないかとちょっと不安に」
「もなるんだそれで嫌になったりとか。」
「まあ、フラれても俺ずっと好きで」
「居続けるけどな(笑)」
「近藤君…その子の事」
「相当好きなんだね♪」
「近藤君、気持ちを伝えて嫌になったり」
「する子いないと思うよ。」
「純粋に嬉しいと思うし、その子が」
「近藤君の気持ち知って少しでも絶対」
「意識すると思うよ。」
「なるほどな。」
「それじゃ、木梨もそうなの?」
「私!?」
「うん。」
「うんきっと意識すると思う。」
「それに絶対言える事は嫌になったり」
「困ったりはしないと思う。」
「驚きはすると思うけどね(笑)」
「颯の時もそうだった?」
「颯に好きだって告白されて…。」
近藤君から颯太君の告白時はどんな気持ち
だったか問いかけられ私は、
かなり動揺していた。
ハンバーグを、ふぅーふぅーしながら食べていたのを忘れそのまま口にハンバーグ運んじゃうくらい。
「熱っ!」
「木梨!?」
「大丈夫か!?」
「ほら、水飲んで…。」
「ありがとう…。」
「治まった?」
「火傷してないか?」
「少しヒリヒリするけれど大丈夫だよ。」
「お水ありがとうね!」
「颯太君に告白された時は」
「そりゃ驚いたよ(笑)」
「そんぬ接点もなかったしどこで?って」
「思った…それに私あの時人と関わら」
「ないようにしてきた人間だからさ。」
「だからなんで私の事好きになって」
「くれたんだろうって。」
「だけど颯太君の真っ直ぐな気持ちが」
「ちゃんと伝わってきて…。」
「しかも私の気持ちも考えてくれて、」
「友達からなろって言ってくれて。」
「だから私は嫌になってなかったよ。」
「そっか。」
「教えてくれてありがとうな。」
「いいえ♪」
「近藤君の恋が実ると良いなぁ♪」
「まぁ、実らなくても俺諦め悪い事に」
「気付いちゃったからそのまま好きで」
「居続けるけどな。」
「さっきも言ったように(笑)」
「近藤君に好きになってもらえてる子」
「すごく幸せな子だよ。」
「こんなに好きでいてくれて愛されてる」
「なぁって思うし。」
「そう思ってくれてたら嬉しい限りだ。」
「あっ、話し変わるけど」
「どうだ?ここのハンバーグ美味い?」
「めちゃくちゃ美味しいよ!」
「ほら、私いつの間にかハンバーグ」
「完食してた(笑)」
「このコンスープも絶品だし♪」
「おかわり頼む?」
「近藤君は?」
「俺は頼むよ。」
「それじゃ、私も♪」
「ご注文お伺いいたします。」
「コンスープ2つおかわりで。」
「かしこまりました。」
「木梨さ、今日何時頃まで一緒に」
「いれる?」
「19時頃までなら大丈夫だよ。」
「お父さん20時に帰って来るから」
「お父さん帰ってきたら」
「クリスマスケーキとチキン食べるの♪」
「そっか了解。」
「この後どっか行きたいとこある?」
「木梨が行きたいところに一緒に」
「行きたいなぁって思ってさ。」
俺は木梨の好きな所に一緒に行ってみたいと思っていた。
まだまだ木梨の事知らないからもっと共有したい。
本以外に何が興味があって何が趣味なんだろう。
「行きたい所かぁー。」
「本当に私が行きたい所言っていいの?」