君 の と な り .

~朝~



ｰｰｰｰ チュンチュン



｢.......ろ!!｣



.......ん?




｢.......きろ!!｣




あれ....?


恭ちゃんの声がする、、、



朝から会えるなんて、、、、


幸せだなぁ~、、、








｢起きろぉーーーーーー!!!!!!｣




! ! ! ! ! ! ! ! !



『うぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!


夢じゃなぁーいっ!!』







｢は？夢?馬鹿な事言ってないで、早く準備


　 しろ。遅刻すんぞー｣





『えっ?!ちっ、遅刻ぅ~?!』









｢はぁ。 馬鹿。｣










am.8:00


ヤバっ!!もう家でないと遅刻確定じゃん!!





｢それじゃ、お先~｣







『えっ、ちょ、待ってぇぇぇぇ』










ｰｰｰｰﾊﾞﾀﾝｯ






え.......?







置いてかれた.......?






ちょっとぐらい待っててくれても、いーのにっ!!←()





急いで支度をして、家を出る。







『恭ちゃぁぁぁぁぁぁん!!待ってぇｰｰｰｰ!!』







｢ちょ、大声出すな!!馬鹿!!｣







『だって、置いてくんだもん!!』






｢寝坊したお前が悪い。ほら、弁当。｣






『えっ、なんで恭ちゃんが持ってんの?!』







｢お寝坊さんは、どーせ家を飛び出るだろー

と思ったからな。｣









『うっ、、、ありがとっ。』









｢感謝するならおばさんに言えよ。馬鹿美優。｣









そー言って、

頭をポンポンしてくる恭ちゃん。




と、思いきや、デコピンしてくる恭ちゃん。






『いったぁぁぁあ!!』







この人が私の自慢の彼氏!!








.......と、言いたいところだけど、自慢の幼なじみ。















成宮 恭平(なるみや きょうへい)。





高 校 3 年 。









｢ばーか‪w｣







隣の家に住んでいるひとつ上の彼は、一言で言うと、



〖完璧人間〗だ。





顔良し、性格良し、運動神経良し。



その上、頭もいい。







そんな完璧人間恭ちゃんと、幼なじみの私は、









有栖 美優(ありす みゆ)。



高校2年。





顔も性格も運動神経もぜーんぶ普通。



どっちかって言うと、中の下、ってとこかな。





おまけに、頭は、自分で思うほど悪い。








恭ちゃんの隣に居るのも恐れ多い。




でも、恭ちゃんの隣は、絶対に譲りたくない。







たまに冷たいけど。






たまに、デコピンしてくるけど。








恭ちゃんがだぁーい好きなんだっ!!