裏側の月
まばゆい光りに目をつぶると声が聞こえた。

「人も一緒なの?一人だと輝けないけど誰かがいれば輝けるの?」

それは、さっきの少女の声だった。

『ああ、一緒だと思うよ。人は一人では輝けない。誰かと一緒にいて初めて輝けると思うんだ。』

俺は、その質問を答えた。

「そうなんだ。」

光りの中から聞こえる声は少し嬉しそうな感じだった。
< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop