今、キミの鼓動をきく
亮「......。婚約者?」

波瑠「あ、小説の設定。ほら、これからキミと私の物語書くって言ったでしょ?」

亮「......。」

波瑠「ごめん、散骨中だったんだね。私、死ぬつもりだと思ってて」

亮「......僕はまだ、死ねないですよ」

波瑠「!!......」

亮「2ヶ月間付き合いますよ、あなたに。僕は婚約者を演じればいいんですか?」

波瑠「うん、そう。最期は私が主人公の小説を書くって決めてるの。」

亮「最期?」

波瑠「私ね、小説家なんだけど、この作品で最後にしようって決めてて。キミにはその婚約者のモデルになってもらいたいの。」

亮「いいですよ、婚約者。でもそのかわり、1人一緒に探して欲しい人がいます。 」

波瑠「探して欲しい人?」

亮「母を殺して妹に後遺症を与えた、悪魔です。」

波瑠「.....いいけど、探すっていっても、私何したら」

亮「その洞察力、僕の目になってくれればいいですよumiさん。」

波瑠「!!なんで、私のこと、、」

亮「嵐の日に海を観察するようなこと普通の小説家はしませんから。それで2ヶ月くれと僕にいい、最期の小説を書くなんて、umiさんしかいないでしょ。」

波瑠「!!」

亮「umiさんのかくミステリーのファンなんです、僕。全て人をみすかす洞察力がある作者だなって思ってて。どうします?」

波瑠「......いいよ。探してあげる。だからこのことは誰にも言わないで、ただ婚約者として私のそばにいて。お願い」

亮「けいやく、契約、成立」



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