わたしたちの好きなひと
第4章『会議は踊る』
「…サンクス、ミスタ掛居、ミズ稲垣。…それではガーイズ、次のホームルームまでに、各自よく研究して素案を委員に提出しておくように。――ドゥユーハブエニクエッションズ?」
そういのは授業だけにしてぇぇ。
担任のウォーリー山田は、英語コミュの教師。
だれがつけたのか、わたしたちが入学したときにはもう、そう呼ぶ子たちがいた。
たぶん教師のあだ名って部活の先輩から後輩に、受け継がれていくものなんだろうけど。
1-9分けの天パー頭に、まる眼鏡。ふらふら歩くやせた身体は、知っているひとにはツボにはまるそっくりさんらしい。
あいにくわたしは絵本を読まず、一足飛びに活字の本に進んだので、本名だと思って掛居に笑われた。
楽しくない思い出だ。
そういのは授業だけにしてぇぇ。
担任のウォーリー山田は、英語コミュの教師。
だれがつけたのか、わたしたちが入学したときにはもう、そう呼ぶ子たちがいた。
たぶん教師のあだ名って部活の先輩から後輩に、受け継がれていくものなんだろうけど。
1-9分けの天パー頭に、まる眼鏡。ふらふら歩くやせた身体は、知っているひとにはツボにはまるそっくりさんらしい。
あいにくわたしは絵本を読まず、一足飛びに活字の本に進んだので、本名だと思って掛居に笑われた。
楽しくない思い出だ。