このせかいに在るがまま
両親の愛を大切にできなかったわたしだからこそ、罰が当たったのだろうか。
両親は交通事故で死んだ。
15歳の冬、受験期のことだった。
要領がいい方だったわたしは、なんとなく勉強をしてなんとなく試験を受けて、なんとなくで成績上位を取れてしまう嫌味な体質だった。
三者面談の時に流れるままに県内トップの難関高校を目指すことになり、これまた流れるようにわたしは予備校に通うことになった。
家に居ようが予備校に居ようがやることは同じだし、とそんな考えから通い始めた予備校。
事故が起きたその日、わたしはなんとなく勉強する気分になれなくてネットカフェに向かったのだった。
漫画を読み漁っているうちに眠くなったわたしは、そのまま深い眠りについた。
鳴りやまない機械音に目が覚めて、年に1度会うか会わないかの親戚からの着信に身体がふるえた。