このせかいに在るがまま
「~~~っ、うるさい!」
耳障りな音を立てて目の前にあった机が吹っ飛んだ。
「うるさいうるさいうるさいッ!!友達のひとりもいないくせに!偉そうにあたしに口答えすんなっ!!!」
当然のごとく 周りの机や椅子も次々になぎ倒されていく。
まだ教室に残っていたクラスメイトたちは、自分に被害が及ばないようにと、山岸さんの視界に映らないようにそそくさと教室を出て行く。
この間わたしに「何も言えなくてごめんなさい」と謝った委員長も、身支度を整えて急いで教室を出て行った。
そんなもんなのだ、所詮、人というのは。
口では何とでも言える。わたしに謝ることで自分の罪悪感を軽減させただけなのではないかとすら思えてしまう。怒りは感じない。
いつも通り、“未来のどこかでは全員不幸になればいい”と願った。