みやとロウ。
そのまま座り込んで、深くため息をつく
「ああいう閉鎖的な空間では
色々と問題が起こりやすいですから」
多くを語らなくても、察した表情
現場を知っているから、分かる言葉
「……しおりの時も、そうだった?」
「そうですね」
隣に腰を下ろしたしおりは
空を見上げながら肯定した
「あそこに身を置いている子供達が
抱えているものは大きい」
「出自やあの場所に至る経緯が
良いものでないのは確か」
「幸せか不幸せか
2択なら、圧倒的に後者でしょう」
「寂しい、悲しい、苦しい、辛い
負の感情で溢れている
ああ言う場所は
穢れの溜まり場になりやすい」
「そういう場で働いている大人も
負の感情に陥りやすい」
「些細な事がきっかけで
それが爆発してしまう」
「分かっていても
向けられる側は辛いものです」
ぽつりと口から溢したその言葉は
どこか哀愁を帯びている
「……それは、しおりの話?」
問いかけた私に視線を向けて
しおりは小さく笑う
「俺も色々ありましたから」
「ああいう閉鎖的な空間では
色々と問題が起こりやすいですから」
多くを語らなくても、察した表情
現場を知っているから、分かる言葉
「……しおりの時も、そうだった?」
「そうですね」
隣に腰を下ろしたしおりは
空を見上げながら肯定した
「あそこに身を置いている子供達が
抱えているものは大きい」
「出自やあの場所に至る経緯が
良いものでないのは確か」
「幸せか不幸せか
2択なら、圧倒的に後者でしょう」
「寂しい、悲しい、苦しい、辛い
負の感情で溢れている
ああ言う場所は
穢れの溜まり場になりやすい」
「そういう場で働いている大人も
負の感情に陥りやすい」
「些細な事がきっかけで
それが爆発してしまう」
「分かっていても
向けられる側は辛いものです」
ぽつりと口から溢したその言葉は
どこか哀愁を帯びている
「……それは、しおりの話?」
問いかけた私に視線を向けて
しおりは小さく笑う
「俺も色々ありましたから」