みやとロウ。
*2*
――…
施設に引き取られる前は
田舎でおばあちゃんとふたりで暮らしてた
その頃から人の感情に影響を受ける体質だった私
だけど今と違って
住んでいた場所は静かで閉鎖的な環境だったから
我慢できない程
体調が悪くなったり
貰った感情に振り回されることもなかった
なんとなく
悲しいな、苦しいな、いらいらするな
そんな程度だった
私がおばあちゃんと暮らしていた家は
集落から離れていたし
通っていた学校は私を含めて全校生徒7人
月に数回
バスで片道2時間の街まで買い出しに行く事はあったけど
それ以外は家と学校の往復の毎日
あまり人と関わる事もなかった
学校に通いながら、畑の世話をして
家でおばあちゃんとテレビを見たり
他愛ない話をしながらのんびりと生活していた
だけど、おばあちゃんが病気で亡くなって
引き取り手のいなかった私は
都会の児童養護施設に引き取られて
たくさんの人
たくさんの建物
騒がしい環境
今までとはまるきり違う状況下に置かれて
そこから、おかしくなった
施設に引き取られる前は
田舎でおばあちゃんとふたりで暮らしてた
その頃から人の感情に影響を受ける体質だった私
だけど今と違って
住んでいた場所は静かで閉鎖的な環境だったから
我慢できない程
体調が悪くなったり
貰った感情に振り回されることもなかった
なんとなく
悲しいな、苦しいな、いらいらするな
そんな程度だった
私がおばあちゃんと暮らしていた家は
集落から離れていたし
通っていた学校は私を含めて全校生徒7人
月に数回
バスで片道2時間の街まで買い出しに行く事はあったけど
それ以外は家と学校の往復の毎日
あまり人と関わる事もなかった
学校に通いながら、畑の世話をして
家でおばあちゃんとテレビを見たり
他愛ない話をしながらのんびりと生活していた
だけど、おばあちゃんが病気で亡くなって
引き取り手のいなかった私は
都会の児童養護施設に引き取られて
たくさんの人
たくさんの建物
騒がしい環境
今までとはまるきり違う状況下に置かれて
そこから、おかしくなった