みやとロウ。
立派は門構えの家
インターホンを前にして
固まること、数分
意を決して、そのボタンを押した
『はい』
インターホン越しに聞こえた声は
自分の知るものより大分、低く落ち着いていた
「……勇太郎?」
恐る恐る問いかければ
インターホン越しに息を飲む気配
そして
ばたばたと忙しない足音が響いて
目の前の扉が勢い良く開いた
「……みや!!?」
驚いたような、嬉しそうな、泣きそうな顔
背も、声も
高く、低くなっていて
体つきもがっしりしてて
見違えた
でも、顔には当時の面影が残っていた
「勇太郎」
「お前…心配したんだぞっ!
手紙送っても返事ねーし
施設に問い合わせても、お前はもういないって言われるし…」
「ごめん
手紙、ありがとう」
がっしりと私の肩を掴んで
矢継ぎ早に言葉を向ける勇太郎
どれだけ心配してくれていたのか伝わって
年月が経っても
自分の事を忘れないでいてくれたのが嬉しくて
自然と頬が緩んだ
インターホンを前にして
固まること、数分
意を決して、そのボタンを押した
『はい』
インターホン越しに聞こえた声は
自分の知るものより大分、低く落ち着いていた
「……勇太郎?」
恐る恐る問いかければ
インターホン越しに息を飲む気配
そして
ばたばたと忙しない足音が響いて
目の前の扉が勢い良く開いた
「……みや!!?」
驚いたような、嬉しそうな、泣きそうな顔
背も、声も
高く、低くなっていて
体つきもがっしりしてて
見違えた
でも、顔には当時の面影が残っていた
「勇太郎」
「お前…心配したんだぞっ!
手紙送っても返事ねーし
施設に問い合わせても、お前はもういないって言われるし…」
「ごめん
手紙、ありがとう」
がっしりと私の肩を掴んで
矢継ぎ早に言葉を向ける勇太郎
どれだけ心配してくれていたのか伝わって
年月が経っても
自分の事を忘れないでいてくれたのが嬉しくて
自然と頬が緩んだ