みやとロウ。
*10*
―――…
あの時
記憶喰らいと遭遇して
身の危険が迫ったあの瞬間
詩織の内側を囲う結界の事
塞ノ神さまがが行った記憶操作の事
それを思い出した
精神を守るための結界
それを創れるなら
記憶を守るための結界を創ることが出来るんじゃないかと思った
塞ノ神さまは、数日だけ
施設の人達の記憶の中から
私に関する記憶を忘れさせて、私の存在を
消した
そのふたつの出来事から思い付いた策だった
自分で自分の記憶を結界の中に閉じ込めて
記憶喰らいに干渉されないように封じる
精神を囲う結界の創り方を
しおりから事前に教えて貰っていたことが
幸いだった
けど、私はそれを成功させたことは1度もなく
ましてや
囲うものが心ではなく、記憶
試したことすらない
失敗したらどんな結果になるのかも分からない
それに、結界を創れたとしても
記憶喰らいにすぐ破られるかもしれない
だけど、一か八か
やるしかないと腹をくくった
あの時
記憶喰らいと遭遇して
身の危険が迫ったあの瞬間
詩織の内側を囲う結界の事
塞ノ神さまがが行った記憶操作の事
それを思い出した
精神を守るための結界
それを創れるなら
記憶を守るための結界を創ることが出来るんじゃないかと思った
塞ノ神さまは、数日だけ
施設の人達の記憶の中から
私に関する記憶を忘れさせて、私の存在を
消した
そのふたつの出来事から思い付いた策だった
自分で自分の記憶を結界の中に閉じ込めて
記憶喰らいに干渉されないように封じる
精神を囲う結界の創り方を
しおりから事前に教えて貰っていたことが
幸いだった
けど、私はそれを成功させたことは1度もなく
ましてや
囲うものが心ではなく、記憶
試したことすらない
失敗したらどんな結果になるのかも分からない
それに、結界を創れたとしても
記憶喰らいにすぐ破られるかもしれない
だけど、一か八か
やるしかないと腹をくくった