みやとロウ。
「…」


ロウは黙って、私を見つめる


あの時、言えなかった言葉
伝えたかった気持ちを
怖がらず、ちゃんと口に出来たのは

今、目を逸らさず
真っ直ぐロウを見返す事が出来るのは

もう分かってるから



もう充分、伝わってる


言葉はなくても



あの時

痛いくらいに強く、抱き締めてくれた

離れることを拒むように



会えて嬉しいと

会いたかったと

全身でロウは訴えた




大事に想われてる


昔も、今も




私がそうであるように


ロウの中でも
私はかけがえのない存在になっている
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