みやとロウ。
でも、今は違う
みやは、この4年
ひたむきに努力した
記憶を忘れていても
自分に足りないものを補うために
必死に日々を過ごしていた
自分で、見て、聞いて、触れて、知って
たくさん
世界を、道を、選択肢を見つけた
その上で決めた
だからこそ、あの方も
みやの願いと想いを受け入れた
みやが傍にいることを許した
「あの方の所へ行っていいのですよ」
4年も待ったのだから
もう、我慢する必要はない
したいように
生きたいように生きればいい
背中を押すつもりで放った言葉に
みやは首を横に振った
「でも、今は違うの」
「私は、もうひとつの居場所をなくしたくない」
「4年間。私を育てて、見守って
傍にいてくれた大事な家族を、斎家の人を」
「詩織を、なくしたくない」
どこまでも、真っ直ぐに俺を見る
その瞳に映る俺は、呆けたような顔をしていた
「どっちも大事」
ふたつの家族、ふたつの居場所
どちらが上だとか下だとか
優劣をつけたくない、評価もしたくない
どちらも大切にしていきたい
そう、みやは言った
みやは、この4年
ひたむきに努力した
記憶を忘れていても
自分に足りないものを補うために
必死に日々を過ごしていた
自分で、見て、聞いて、触れて、知って
たくさん
世界を、道を、選択肢を見つけた
その上で決めた
だからこそ、あの方も
みやの願いと想いを受け入れた
みやが傍にいることを許した
「あの方の所へ行っていいのですよ」
4年も待ったのだから
もう、我慢する必要はない
したいように
生きたいように生きればいい
背中を押すつもりで放った言葉に
みやは首を横に振った
「でも、今は違うの」
「私は、もうひとつの居場所をなくしたくない」
「4年間。私を育てて、見守って
傍にいてくれた大事な家族を、斎家の人を」
「詩織を、なくしたくない」
どこまでも、真っ直ぐに俺を見る
その瞳に映る俺は、呆けたような顔をしていた
「どっちも大事」
ふたつの家族、ふたつの居場所
どちらが上だとか下だとか
優劣をつけたくない、評価もしたくない
どちらも大切にしていきたい
そう、みやは言った