みやとロウ。
「ありがとう」


神である僕が
人であるきみに救われるなんて
おかしな話だけれど


狼炎にとって、そうであるように

僕にとっても、きみは特別な存在




「……幸せにも終わりはある」



絶望が永遠ではないように

幸福も永遠ではない



目の前にあるこの幸せも
いつかは終わりを迎える日がくる



永遠には続かないと知っていても



それでも



願わくばどうか



今、目の前にあるこの光景が



彼らの幸せが



長く、長く続きますように
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