みやとロウ。
ロウは迷うことなく
森の奥へ奥へと突き進んでいく
昼でも暗く
日の差し込まない森
森の奥は一体どれほど暗いのかと思えば
奥へと進むほど
そこかしこから日の光が差し込んできて
さわさわと心地良い風が頬を撫でる
雰囲気がさっきまでと全然違う
明るい景色に色、澄んだ空気
さっきまで聞こえなかった鳥のさえずり
どこからか川のせせらぎも
「…」
音に気を取られている間に
いつの間にか変わっていた景色
頭上を見上げれば
はらはらと降ってくるのは笹の葉の雨
背の高い竹がたくさん
そこかしこに大小さまざまのタケノコ
遠くには水車小屋
そんな風情ある新緑の竹林を抜けて
「――…」
ふわりと
目の前を通りすぎていく青い花びら
広がっていたのは一面の青
どこまでも続く青い花の絨毯
「…ここ、森の中?」
ロウの背中で呆気に取られたまま
呟くように問いかける
外から見た森の広さと中の広さが合わない
どこまでも無限に続いている花畑
ここまでの道中の景色も
いつも見る景色とはあまりに違って
同じ森にいるとは思えなかった
森の奥へ奥へと突き進んでいく
昼でも暗く
日の差し込まない森
森の奥は一体どれほど暗いのかと思えば
奥へと進むほど
そこかしこから日の光が差し込んできて
さわさわと心地良い風が頬を撫でる
雰囲気がさっきまでと全然違う
明るい景色に色、澄んだ空気
さっきまで聞こえなかった鳥のさえずり
どこからか川のせせらぎも
「…」
音に気を取られている間に
いつの間にか変わっていた景色
頭上を見上げれば
はらはらと降ってくるのは笹の葉の雨
背の高い竹がたくさん
そこかしこに大小さまざまのタケノコ
遠くには水車小屋
そんな風情ある新緑の竹林を抜けて
「――…」
ふわりと
目の前を通りすぎていく青い花びら
広がっていたのは一面の青
どこまでも続く青い花の絨毯
「…ここ、森の中?」
ロウの背中で呆気に取られたまま
呟くように問いかける
外から見た森の広さと中の広さが合わない
どこまでも無限に続いている花畑
ここまでの道中の景色も
いつも見る景色とはあまりに違って
同じ森にいるとは思えなかった