みやとロウ。
「…」
問題ないと言うけど
今までずっと「帰れ」「来るな」ばっかりで、私が森に近付くことを嫌がっていたロウ
そんなロウがどうして…
…
……
……あ……。
「…みやが、泣いたから?」
思い当たる節はそれしかない
「だから、ここに連れてきてくれた?」
…。
「知らん」
一瞬の間
その後にそっけない一言
「俺は寝る。散策しても構わないが
あまり奥へは行くな」
言いながらロウは尻尾を使って私を降ろす
そして宣言通り、ロウはそのまま
その場に体を伏せて目を閉じた
「…」
……きっと、気分転換させてくれようとしたんだ
私がずっと泣いていじけてたから
一目でここが特別な場所だって分かる
そんな場所にロウは私を連れてきてくれた
私を励ますために
「…」
ネモフィラによく似たたくさんの青い花
見渡してから、再びロウに視線を戻す
それから
そっと、ロウの傍に腰を降ろす
「見に行かないのか」
「ここがいい」
気付いたロウが目を開ける
小さく頷いて
ぽすんとロウの体にもたれかかる
いつも私から意味もなく触ろうとするとロウは怒る
怒ると言うか嫌がる
だけど今日は何の抵抗もなかった
「ロウ」
「ありがとう」
ロウは無言でまた目を閉じた
問題ないと言うけど
今までずっと「帰れ」「来るな」ばっかりで、私が森に近付くことを嫌がっていたロウ
そんなロウがどうして…
…
……
……あ……。
「…みやが、泣いたから?」
思い当たる節はそれしかない
「だから、ここに連れてきてくれた?」
…。
「知らん」
一瞬の間
その後にそっけない一言
「俺は寝る。散策しても構わないが
あまり奥へは行くな」
言いながらロウは尻尾を使って私を降ろす
そして宣言通り、ロウはそのまま
その場に体を伏せて目を閉じた
「…」
……きっと、気分転換させてくれようとしたんだ
私がずっと泣いていじけてたから
一目でここが特別な場所だって分かる
そんな場所にロウは私を連れてきてくれた
私を励ますために
「…」
ネモフィラによく似たたくさんの青い花
見渡してから、再びロウに視線を戻す
それから
そっと、ロウの傍に腰を降ろす
「見に行かないのか」
「ここがいい」
気付いたロウが目を開ける
小さく頷いて
ぽすんとロウの体にもたれかかる
いつも私から意味もなく触ろうとするとロウは怒る
怒ると言うか嫌がる
だけど今日は何の抵抗もなかった
「ロウ」
「ありがとう」
ロウは無言でまた目を閉じた