みやとロウ。
「…いつもみやを『見てる』のはそれ?」


いつも、森の奥の方から感じる誰かの視線

さっきの綿毛…『曲霊』には、見られているような感覚は覚えなかったけど


「外側の、特にこういう『奥の方』は
『曲霊』や『あやかし』
良くないものの溜まり場になってたりするんだ」


「多分、みやを見ていたのはそれだよ
ちょっかい出されたりしてない?」

「視線を感じるだけ」

「『曲霊』や『あやかし』にも色んなものがいるから」


「内側にいるものには触れたりしても大丈夫だけど、外側のものにはあまり関わらない方がいい」



「万人にとってそうだけど
特にみやには良くないから」
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