みやとロウ。
「ロウの手前
3日間だけって言ったけどね」


塞ノ神さまはふっと目元を和らげて
私を見上げる


「僕は、いつまででも居てくれて構わないって思ってる」


「前も言っただろう?」



『いっその事、ここに住むかい?』

『僕は歓迎するよ』



「きみが本当に嫌だと
戻りたくないと言うなら
ずっとここにいればいい」


「僕はきみを拒否しないよ」



……塞ノ神さまは私に甘い


私に、『人』に甘い


すがりつけば、助けを求めれば

いつだって、どんな時だって

拒まず受け入れてくれてしまう



「…ありがとう」


お礼を言えば、返ってくるのは優しい笑顔



「…」



……でも


塞ノ神さまが許しても



ロウは…




きっとロウはそれを許してくれない
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