みやとロウ。
『みや、たすけて』
声はその曲霊から発せられた
……さっき聞こえた声と同じ
「…どうしたの?」
【なんで、みやを知ってるの?】
【あなたはだれ?】
そんな疑問が浮かんだけど
その声が
今にも泣き出しそうな声だったから
その疑問は後回しにして、問いかける
『いそがなきゃ、食べられちゃう』
『友達が食べられちゃう』
『おねがい、たすけて』
……食べられちゃうって
もしかして……魂喰らい?
「塞ノ神さまを
ここの守り神さまを呼んでくるから待ってて」
そう言って、駆け出そうとしたけど
曲霊に止められる
『だめ。塞ノ神様を呼べば狼炎も来ちゃう』
『おねがい。はやく』
『はやくしないと、食べられちゃう』
森にいるからなのか
この曲霊はふたりを知っている様子で
理由は分からないけど
ロウを呼ぶのは駄目だと止められる
「分かった。どこに行けばいい?」
『こっち。はやく』
頭の中では警鐘が鳴っていたけど
必死に助けを求める曲霊をそのまま放っては置けない
頷いて
私は曲霊の先導に従って走り出した
声はその曲霊から発せられた
……さっき聞こえた声と同じ
「…どうしたの?」
【なんで、みやを知ってるの?】
【あなたはだれ?】
そんな疑問が浮かんだけど
その声が
今にも泣き出しそうな声だったから
その疑問は後回しにして、問いかける
『いそがなきゃ、食べられちゃう』
『友達が食べられちゃう』
『おねがい、たすけて』
……食べられちゃうって
もしかして……魂喰らい?
「塞ノ神さまを
ここの守り神さまを呼んでくるから待ってて」
そう言って、駆け出そうとしたけど
曲霊に止められる
『だめ。塞ノ神様を呼べば狼炎も来ちゃう』
『おねがい。はやく』
『はやくしないと、食べられちゃう』
森にいるからなのか
この曲霊はふたりを知っている様子で
理由は分からないけど
ロウを呼ぶのは駄目だと止められる
「分かった。どこに行けばいい?」
『こっち。はやく』
頭の中では警鐘が鳴っていたけど
必死に助けを求める曲霊をそのまま放っては置けない
頷いて
私は曲霊の先導に従って走り出した