みやとロウ。
ふわふわ、ひらひら
舞い上がったたくさんの花びらが
頭上から降り注ぐ
「その内、慣れる」
フラワーシャワーに目を輝かせていると
ぽんっと頭の上に大きな手
言葉数は少なくて、ぶっきらぼうだけど
励ましてくれてるんだって、すぐ分かった
頷けば、何かに気付いたように
不意に屈むロウ
「…。みや」
「うん?」
ゆっくりと伸びてきた手が頬に触れて
ひんやりとしたその手の温度に、私は眉を寄せる
「ロウ。手、冷たいよ
大丈夫?」
「お前が熱いんだ」
気遣いの言葉に返ってきたのは
小さなため息と呆れた眼差し
「熱が出てる」
付け加えられた言葉に
きょとんと、目を瞬かせる
……熱?
右手を自分の額に当てる
言われてみれば、いつもより熱いかもしれない
「気付きもしなかったか
よっぽど、集中してたんだな」
ロウは一度、空を見上げて
それから、私に視線を戻す
「帰れるか?」
そう聞いてくるって事は
外はもう夕暮れなんだろう
同じように空を見上げても
私の目には暖かな陽光しか映らないけど
「大丈夫」
頷いて、立ち上がる
けど
「……あれ?」
途中で、急に体の力が抜けて
かくんとその場にへたり込んでしまう
舞い上がったたくさんの花びらが
頭上から降り注ぐ
「その内、慣れる」
フラワーシャワーに目を輝かせていると
ぽんっと頭の上に大きな手
言葉数は少なくて、ぶっきらぼうだけど
励ましてくれてるんだって、すぐ分かった
頷けば、何かに気付いたように
不意に屈むロウ
「…。みや」
「うん?」
ゆっくりと伸びてきた手が頬に触れて
ひんやりとしたその手の温度に、私は眉を寄せる
「ロウ。手、冷たいよ
大丈夫?」
「お前が熱いんだ」
気遣いの言葉に返ってきたのは
小さなため息と呆れた眼差し
「熱が出てる」
付け加えられた言葉に
きょとんと、目を瞬かせる
……熱?
右手を自分の額に当てる
言われてみれば、いつもより熱いかもしれない
「気付きもしなかったか
よっぽど、集中してたんだな」
ロウは一度、空を見上げて
それから、私に視線を戻す
「帰れるか?」
そう聞いてくるって事は
外はもう夕暮れなんだろう
同じように空を見上げても
私の目には暖かな陽光しか映らないけど
「大丈夫」
頷いて、立ち上がる
けど
「……あれ?」
途中で、急に体の力が抜けて
かくんとその場にへたり込んでしまう