みやとロウ。
「以前、あやかしについて話したのを覚えていますか?」
「あやかしは人とは違う理(ことわり)で生きているだけで
その全てが悪と言うわけではないと」
「人と同じで、善良なものもいれば
邪悪なものもいるって話?」
「そうです」
あやかしだから全部が危険だって訳じゃない
初めの頃に、塞ノ神さまが言っていたように
あやかしにも、色んなものがいる
人に危害を加える、悪さをする
そういうあやかしがいるのも事実だけど
そうじゃないものもいる
害のない、むしろ友好的なあやかし
塞ノ神さまの神域にいるあやかしがいい例だ
結界に拒絶されず
神域内にいることが何よりの証拠
悪いものではないという証
「神獣様はその前者です」
「え?」
「あの方は、もとあやかしです」
その言葉に目を丸くする
「通常、神には
眷属や従属、遣いとなる存在がいるのですが
当時の道祖神様にはそれがおらず」
「その時、親交があり
あやかしでありながらも『神』と呼ばれ
敬われていた神獣様を、その席に据えたのだそうです」
「『もと』あやかしって事は今は違うの?」
「はい
あやかし神としての生を終えた後
道祖神様がその魂を呼び出し
再び、遣いの神獣として生まれ変わらせたと聞いています」
「あやかしは人とは違う理(ことわり)で生きているだけで
その全てが悪と言うわけではないと」
「人と同じで、善良なものもいれば
邪悪なものもいるって話?」
「そうです」
あやかしだから全部が危険だって訳じゃない
初めの頃に、塞ノ神さまが言っていたように
あやかしにも、色んなものがいる
人に危害を加える、悪さをする
そういうあやかしがいるのも事実だけど
そうじゃないものもいる
害のない、むしろ友好的なあやかし
塞ノ神さまの神域にいるあやかしがいい例だ
結界に拒絶されず
神域内にいることが何よりの証拠
悪いものではないという証
「神獣様はその前者です」
「え?」
「あの方は、もとあやかしです」
その言葉に目を丸くする
「通常、神には
眷属や従属、遣いとなる存在がいるのですが
当時の道祖神様にはそれがおらず」
「その時、親交があり
あやかしでありながらも『神』と呼ばれ
敬われていた神獣様を、その席に据えたのだそうです」
「『もと』あやかしって事は今は違うの?」
「はい
あやかし神としての生を終えた後
道祖神様がその魂を呼び出し
再び、遣いの神獣として生まれ変わらせたと聞いています」