最後にもう一度愛を...


紅さんの大きな手は落ち着く



私は微笑んで話を続ける




「でも...そう楽しい日々は長く続くものじゃなかったんです......
やっぱり私は愛情を貰っちゃ駄目だったんです。
幸せになっちゃ駄目だったみたいです」


そう言って無理矢理笑顔を作った




「私が小学6年生になった年の冬休みに...
東京に引っ越して来たから家に帰って来いと義母に呼びつけられました」



その時のことを思い出して
体温が下がった気がした



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