最後にもう一度愛を...
『里紗!!!』
紅さんの大きく力強い声が病室に響く
その声で私は我に返った
「あ...紅さん...ごめ...んなさい」
涙がポロポロこぼれる
『あ...わりぃ。里紗...もういい。もう話さなくていい。
お前の過去を聞きたいといったのは俺だ。
でもお前に辛い思いをさせたくねぇ。
言うつもりはなかったが....実は里紗のこと藍に調べてもらったんだ。
まだ俺は聞いてないけど続きは藍に聞くから...
だからもういい。いいんだ...
もう思い出さなくていい....』
ヤクザさんだって聞いたから....
たぶん調べるだろうなと思っていた.....
それでも.....
「ダメなの!私から言わなきゃ意味ないの!」
声を荒げて反抗してしまった
「あ...ごめんなさい...」
我に返り謝る