最後にもう一度愛を...




『里紗ー。里紗ー!』




紅さんの声が聞こえる...



涙がこぼれそうになる



「チッ。もう来たか。ちょっとだけ眠ってくれ。手間をかけたくないんだ」




そういって男性にハンカチを当てられた




薬品のにおいと紅さんの私を呼ぶ声




紅さん...




助けて...




私は意識を手放した


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