最後にもう一度愛を...


クソッ、里紗を怖がらせやがって



チッ、大人しくさせるか



そう思っていたところだった



里紗が声を上げたのは



「紅さんごめんなさい。私ちょっと…」



どうした?と顔を覗くつもりで腕の力を緩めた



その一瞬を見逃さなかった里紗は俺の腕から一目散に逃げ出した



は……?




里紗……?



思ってもみない状況に一瞬理解が出来なかった



里紗……?里紗!



そうこうしているうちに女たちが俺を囲った


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