最後にもう一度愛を...


それに暗黙の了解を知らないやつがいるのか……



紅と叫んでいるやつもいる



鳥肌が立つ、気持ちわりぃ



その名を呼んでいいのは里紗だけだ



夜の女どもの方がやはりわきまえてるな



カタギの女相手に手を出すことも出来ず無視しているとやっと藍が来た


「若!…貴方たち何をやっているんですか?
若の邪魔をしないでください。
貴方たち、堅気だからって何してもいいわけじゃないですよ?」



優しい言い方で笑った顔をしているが、その顔からは想像できない低い声。そして、目が笑っていない不気味な雰囲気に女たちは離れていった



『藍、ありがとな』



「いえ、それより早く里紗さんを探しましょう」



『あぁ』


< 219 / 378 >

この作品をシェア

pagetop