最後にもう一度愛を...
『……親父。相手が誰かはまだわからねえ。しかし藤咲に情報が入ってこない以上、相手は表の世界で名を馳せているやつだろう。だが、どんな奴でも俺はそいつを許すことは出来ない。里紗のことは勿論だが、弱みに漬け込み、一般市民にも手をかけた。その罪は重いと感じる』
親父はひとつ頷いただけだった
だが、同じことを思っていると
そう感じられた
里紗……
早く助けるからな……
だがいくら経っても手がかりは掴めなかった