最後にもう一度愛を...


ガチャ



ふいに扉が開き、一人の男が入ってきた



「里紗、久しぶりだね。ご飯に手を付けてないみたいだね?
困った子だ。ハハハ、その目...里絵にそっくりだよ...
里紗、これから会わせたい人がいる。君の旦那さんになる人だよ。
きっと君のことを幸せにしてくれる。これに着替えて大谷が迎えに来るのを待っていて」


入ってきたのは叔父だった


部屋の片隅で体育座りをしてじっとして、蔑んだ目を向けた私にそう言い


服を置いて出て行った




< 270 / 378 >

この作品をシェア

pagetop