最後にもう一度愛を...
敵か味方か
「初めまして、藤咲組若頭の藤咲紅さん。昨日電話をさせていただいたものです」
俺が応接室の扉を開けると俺の事を待っていた男がそう言葉にした
声の主を確認した俺は驚いた
整っている綺麗な顔をした男性がそこに居たからだ
こいつが里紗のことを知っているのか……?
本当に……?
確かに声は電話とおなじ気がした
俺も口を開く
『御足労いただき感謝する。藤咲組の若頭、藤咲 紅だ。今日は本当に里紗について聞けるんだな…?だが…その前に、お前は何者だ』