最後にもう一度愛を...


『なあ?行くところないんだろ?俺の家来るか?』


気づいたら口走っていた

情けねぇけど一目惚れだな


女は焦っているようだ

初めて会ったやつにそんなこと言われてもな

不安でしかねえだろう


行くところないだろ、何もしねえから来いと言えば来るという


フッ楽しくなりそうだな


ふと女が視線を上げた


「あっ...」


という声が漏れ聞こえた


俺が初めて女をはっきりと見た瞬間だった


やはり綺麗な顔でどこかあどけなく寂しそうな表情をしている


俺のすべてをかけて守ってやりたいと改めて思った

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