最後にもう一度愛を...
車に乗り込んだ私たちは“本家”に向かうことになった
『里紗、少し遠いから寝ていくといい』
「ん...紅さんとお話ししたいです...」
口ではそういうけれど、安心感からか突然眠気が襲ってきた
この生活になってから眠れてなかったからかな...
『ついたら起こすから無理するな』
「わかりました...紅さんどこにも行かないで...」
『...おやすみ』
そういって優しく頭をなでてくれた紅さんの手が少し震えていた気がした
紅さんどこにもいかないで...